スタッフコラム

9月のテーマ:めまいの検査はどんなことをするの?

暑い夏が一段落したと思ったら、秋雨前線と台風シーズンがやってきますね。

一日の寒暖差が大きく天気も急変しやすいこの時期は、気圧や温度、湿度の変化により自律神経のバランスが乱れ、「気象病」とも呼ばれる様々なからだの不調が起こります。

特に気圧が変動すると、耳の奥にある内耳の気圧センサーが敏感に感知し、めまいの症状を引き起こす場合があります。突然めまいが起こると不安になるかもしれませんが、無理に動こうとせず、まずは楽な姿勢で目を閉じて安静を保ちましょう。嘔吐を伴う場合は首を横向きにし、吐いたものが気管に詰まらないように注意します。

安静にしてもめまいが治らない場合や、繰り返し起こる場合は医療機関を受診しましょう。


めまいの診察は、医師による問診のあと患者さまの症状に応じていくつか検査を行います。

検査結果を確認のうえ、必要があれば点滴治療やお薬の処方も行ないます。

どんな検査をするのか不安に感じる方もいらっしゃると思いますので、今回は当院で行っている主なめまいの検査についてご紹介します。


【聴力検査】きこえの検査

耳の奥の内耳というところの働きが悪くなって起こるめまいの場合、聴力にも変化がみられる場合もあるためきこえの検査を行います。


【重心動揺検査】からだの平衡の検査

めまいがするとふわふわしたり、歩くと一方向へ傾いていることがわかります。

このバランスの乱れを正確に判断する検査を行います。開眼・閉眼の状態で各1分間、固定位置で立っていただきます。


【レントゲン検査】

めまいは耳の病気や首の骨・筋肉の病気が原因で起こることがあるため、レントゲンの検査を行います。


【眼振検査】眼の動きの乱れの検査

めまいがあるときは、体の平衡に乱れが出るのと同じように、眼にも乱れた動きが現れます。座ったままフレンツェル赤外線眼鏡というゴーグルをつけ、首をいろいろな位置に動かして検査をします。


検査の際はスタッフが詳しく説明し、サポートいたします。

ご不明なことや不安なことがあれば遠慮なく声をかけてください。


めまいと同時に下記の症状がある場合は、すぐに医療機関(脳神経外科)を受診しましょう。


  • 意識障害(呼びかけに反応しない)
  • 激しい頭痛やけいれん
  • 手足のしびれや麻痺、力が入りにくい
  • 物が二重に見える、視野が狭くなったり暗い部分がある