秋といえば食欲の秋!ともいわれるように、野菜や魚、果物などさまざまな食材が旬を迎えますね。海の幸、山の幸、さまざまな秋の味覚がありますが、代表格といえば昔から日本の食卓として馴染みのある「秋刀魚」ではないでしょうか。
脂がのって美味しい秋刀魚ですが、秋刀魚やアジなど小骨の多い魚は、のどに刺さりやすいので注意が必要です。
魚を食べていたらのどに骨が刺さってしまい慌てた…という経験がある方も多いと思います。よく耳にする『魚の骨が刺さったらご飯を丸呑みする』というこの行為、実は間違っています!『ご飯を丸呑みする』という行為は刺さった骨を余計に深く押し込んでしまいます。さらにご飯を噛まず飲み込むことにより、誤嚥や窒息の可能性もあり大変危険です。
また、指やピンセットを使って自分で取り出そうとすると、外に出ている分部だけが折れて、埋もれている分部だけが刺さったままになって化膿し、のどの粘膜を傷つけてしまう可能性もあるので、絶対にやめましょう。
魚を食べるときは骨をしっかり取り除き、よく噛んで食べましょう。万が一刺さってしまったときは、無理に取ろうとせず早めに耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。
当院では、のどに刺さった魚の骨をつまんで取り除くための鉗子付きの内視鏡を常備しています。刺さっているか分からないけど違和感がある、のどの痛みが続いているという場合にもお気軽にご相談ください。