薬剤性鼻炎は市販の点鼻薬の使い過ぎにより起こる鼻炎で、鼻づまりが主症状です。
市販の点鼻薬には鼻粘膜の腫れを改善させる血管収縮剤が含まれています。即効性があるので、ついつい連用してしまいますが、長期間使用すると徐々に効き目が悪くなり、かえって鼻粘膜が腫れたままの頑固な鼻づまりに陥ってしまいます。このような状態が薬剤性鼻炎です。
お子様でも使用できる市販薬がほとんどですが、お子様の場合はアッという間に薬剤性鼻炎になってしまいますので注意が必要です。
まずは、市販の血管収縮剤入りの点鼻薬の使用をなるべく早めに中止しましょう。
最初の2~3日は鼻づまりが辛く大変かもしれませんが、1週間ほどで改善し、2週間経つとほとんど元の状態に戻るといわれています。
しかし、改善がなかった場合は手術の適応になる場合もありますので、薬剤性鼻炎にならないためにも市販の点鼻薬を使用する際には用法・用量を確認し正しく使用して下さい。
症状が改善しない場合は耳鼻咽喉科にご相談ください。