スタッフコラム

12月のテーマ:花粉症の薬物療法

11月のコラムでは『手術療法(トリクロール酢酸塗布術)』についてご紹介しましたが、今月は花粉症治療の中心となる『薬物療法』についてご紹介します。

花粉症などのアレルギーは、症状が悪化すると薬が効きにくくなります。
症状が軽いうちに薬を使い始めると、花粉の飛散量が多くなった時期でも症状のコントロールがしやすく、楽に花粉シーズンを過ごす事ができます。
「そろそろ花粉症の症状が出始める頃だな…」と思ったら、早目に薬を飲み始める事をお勧めします。

初期療法
花粉が飛び始める2週間位前からアレルギー治療薬を服用する治療法です。
症状が悪化する前から薬を飲み続けることで、シーズン中の症状を軽減できます。

導入療法
花粉症の患者さんの多くは、早期に受診するのではなく、症状が重くなってから受診されます。導入療法は症状が重くなってしまってから始める治療です。
今の重い症状を和らげるために一時的にステロイド剤の服用が必要となります。
症状が和らいできたら、一般的な抗アレルギー剤での治療に切り替えます。

維持療法
初期療法や導入療法で症状が抑えられた状態を保つ治療です。
花粉の飛散中は治療の継続が大切です