スタッフコラム

11月のテーマ:鼻の病気

鼻の主な病気は鼻炎(風邪)、アレルギー性鼻炎(花粉症など)、副鼻腔炎(蓄膿症)です。 一時的に鼻がつまったり鼻水が出たりする場合は風邪が疑われますが、ドロドロした黄色い鼻水、顔の痛み、鼻づまりが長引く場合は副鼻腔炎が疑われます。 

1.鼻炎【風邪】
■どんな症状?:透明な鼻水、くしゃみ、鼻づまりなど
・ポイント:鼻の粘膜が炎症を起こしている状態を鼻炎といいます。 鼻炎には、ウイルスや細菌が鼻腔に侵入して、それらが増殖して炎症を起こす急性鼻炎(いわゆる鼻かぜ)と、鼻の粘膜の炎症が長期に渡って続き、鼻の粘膜が慢性的に赤く腫れている状態の慢性鼻炎があります。鼻炎は一時的に起こりますが、幼児は上手く鼻をかめず、鼻水や鼻づまりが長引くことがあります。

2.アレルギー性鼻炎【花粉症など】
■どんな症状?:透明な鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみ。
・ポイント:花粉やハウスダストなど、体に害のないものを異物と勘違いして、体が過剰に反応することでアレルギー症状が出ます。アレルギー性鼻炎があると、目や鼻・を頻繁に触ったり、鼻血が出やすくなったりします。

3.副鼻腔炎【蓄膿症】
■どんな症状?:ドロドロの黄色い鼻水が喉に降りる(後鼻漏)ことによる咳、鼻づまり、頭痛、顔の痛みなど。
・ポイント:風邪やアレルギーが原因で副鼻腔という空洞に炎症が起こり、膿がたまると副鼻腔炎になることがあります。風邪の症状が長引いたり、ドロドロした黄色い鼻水が続く場合は注意が必要です。

《受診の目安》

・黄色や緑色のドロドロした鼻水が続く。
・鼻づまりで口呼吸になったり、寝不足になったりする。
・咳が長引く、鼻の奥が痛いなどの症状がある。
・風邪が治っても鼻の症状が続いている。
これらの症状がある場合は、早めに耳鼻科を受診することをおすすめします。