スタッフコラム

12月のテーマ:耳の病気と治療方法 ~外耳~

外耳とは、耳の穴~鼓膜の手前の部分です。
外耳で起こる病気はどのようなものがあるでしょうか?


➀耳垢栓塞(じこうせんそく)
外耳に耳垢(みみあか)がつまってしまう状態です。
難聴、耳がふさがった感じなどの違和感、異物感がします。
(治療) 器具を使って耳垢を取り出します。耳垢が固くなりすぐに取れない場合は、耳垢を溶かす点耳薬をつけ、柔らかくしてから取ります。
固くなってしまった耳垢を無理に取ろうとすると、外耳や鼓膜を傷つけたり、出血することがあるため、3ヶ月に1回の耳鼻科への受診をお勧めします。

②外耳道異物(がいじどういぶつ)
外耳にビーズなどの小さいおもちゃや虫、髪の毛が入って、取れなくなった状態です。
耳がふさがった感じや異物感が強く、痛みが出る場合があります。
無理に取ろうとせず、早めの耳鼻科への受診をお勧めします。

③外耳湿疹(がいじしっしん)
外耳のかゆみが主な症状です。耳掃除のやりすぎが最も多い原因です。
外耳の皮膚はとても弱く、傷つきやすいため、耳かきや綿棒でこすってかくと、傷をつけて、さらにかゆくなるという悪循環になります。
そこへ細菌が入ると、外耳炎になります。
(治療) ステロイド剤の軟膏や点耳薬で治療します。
かゆみがあってもいじらないことが、快方に向かう一番の近道です。

④外耳炎(がいじえん)
症状は外耳の腫れ、痛み、耳だれです。耳かきや爪などで傷つけたりしたことが原因で、外耳に細菌や真菌が感染しておこります。
(治療) 耳を洗浄した後、軟膏や薬液を塗布するなどの処置をし、抗生剤の点耳薬や内服薬で治療します。
カビ(真菌)が原因の場合は治りにくいことが多く、耳の処置を根気よく繰り返します。